炭酸水の恋

自分のヘタレ具合に涙が出たのでﾘﾊﾋﾞﾘがてらに外に出る。

地方局万歳の新潟では長期休暇中は10時からﾏﾝｶﾞがやっているのでそれを観てから(昔はｺﾅﾝの再放送がやっていたｗｗ)
ﾊﾔﾃのごとく！を観ながらｻﾝﾃﾞｰは今こんなんやってんのか…ｻﾝﾃﾞｰも堕ちたな、哀れ、とどんだけ上目線な感想を思い、ﾂﾝﾃﾞﾚｷｬﾗって最強だな…なんてふにふにしながらも女ｷｬﾗがほとんどﾂﾝﾃﾞﾚなことに驚愕し、今のﾏﾝｶﾞにはついていけねーよｗｗとか言いながら寝込んでいたこの一週間ほぼ毎日観ている自分乙ｗｗ

あ、そんなことはどうでもいいですね。
とりあえず外に出てみる支度をしたのはいいが雨女の威力は健在のようで着替えた瞬間に雨が降る。おまけに雷まで鳴る始末。
そんなに出かけて欲しくないのかよ、ぷんぷん(*｀ε´*)

お昼をだららんと食べ、やっと晴れた合間を縫って歩く歩く。
川沿いの桜並木はまだ芽も出していない。
この街にはいつ春が来るんだろうと心配するほどだけど、まぁそのうち咲くだろう。

普段は車で走り抜けているような道を30分かけて歩く。
新潟に来て10年経った。
初めてこの地に来た時に見つけた桜の木はいつのまにかこんなに大きくなっていた。

この街は何があるわけでもない。何が美しいわけでもない。
本当にこの街には何もない。誇れるものなんてなにひとつない。
緑化整備された都心よりも自然はないだろう。

けどこの大きな桜の木の下には四季がある。

春には桜の花が咲き乱れ、夏には繁茂した葉がその足元に木陰をつくる。
秋には色を変えた葉が枯れ落ち、冬には白銀で覆われて春を待つ。
こうしてこの木は１年を巡り、新しい年を迎えるのだろう。
公園なんかにある桜のように美しさを誇張するわけでもなく、人に忘れ去られていようともこいつは毎年咲いている。

特にこれと言ったものがない街。
田舎だなぁとつくづく思う。つまらない街だと。
だけど何故だかこの桜の木の下に来るといつも思う。
この桜はいつまでもここに在ってほしいなぁと。
好きなんだろうね。この桜も、この街も。