まだ俺はやれるのさ

今日試合だった。

3位になれた


もちろんあたしだけの力じゃなくて、ペアのおかげもある。

けど自分がこの身体でやり抜いたことが
心の底から嬉しい。


3位決定戦の死闘はすごかったね。
もうどこに力が入ってるのかわからない。
腕が麻痺しているのか、感覚がないのか。

入院して、どんな注射にも耐えたけど、やっぱり完治はできなかった。
痛みもなにも逆にない、不思議な感覚だ。

腕が鉛のように重かった
もうﾗﾘｰ3往復続けられない
試合は3試合が最高。それ以上は体力がない
息が上がる
肺が痛い


わかっていても挑むのは無謀だけど、
あたしだってまだ出来ることを言いたかった。

何よりも、私自身に向かって。


最後の一球を取って、ペアが流した涙はきっと本物だろう。
辛い思いをさせたんだと思う。
動けなくなってきたあたしを必死にﾌｫﾛｰしてくれた。

もうほんと、あたしが泣き出す前に泣いていた彼女が心から愛おしくなった。
何度も愚痴を聞いてもらった。
何度も泣いた。
その度に励まして、心配してくれた。

それでも最後一緒に出てくれるといった彼女

本当にありがとう



そう、かつてのようには出来なくても

まだあたしは出来るんだ。挫けたくない。